月別アーカイブ: 2012年11月

悲愴

 
 
 
願いが叶いました。
 
ぼくの小さな願いが。
 
 
その第二楽章は、心地よく穏やかで、少し思いにふけるような、3音が絶妙のバランスで始まった。
 
ぼくはすぐに引き込まれ、目をつむり全身を委ねるようにした。
 
 
様々な思い出がよみがえった。
 
おいしいのポーズ、
 
清瀬の小児病院、
 
一輪車の練習、
 
入学式、
 
 
近くにいるのに思い出になってしまう。
 
今日の発表会もまたステキな思い出になってしまうのだ。
 
 
この第二楽章はぼくにとってとても大切な曲。
 
モーツァルトで「未来」の素晴らしさを知り、
 
ベートーヴェンには「孤独」を教えてもらった。
 
 
だからぼくはこの特別な曲に感謝をする。
 
娘は、絶妙なバランスで、
 
ぼくが好きな、下の♭Aの音が、ちょっと出ぎみの始まりで、
 
やさしく聴かせてくれた。
 
 
 
今夜、小さな願いが叶いました。
 
ぼくが抱いていた小さな願いが。
 
 
 
 
 
 
youtubeで探したけどあまり気に入るのがなかったので、
「のだめカンタービレ」バージョン
Beethoven – Piano Sonata No 8 – Pathetique 2nd Movement
 
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母ちゃんと。

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冬の訪れ

 
 
 
しまい方が悪かったのか、少しカビくさいニットは洗濯。
 
春先からしばしお別れしていたジャケットをお日様にさらす。
 
 
冬がくる。
 
 
 
冷え性のぼくは、ちょっと早めに支度をはじめて万全を整える。
 
お気に入りのブーツを掃除して、
 
マフラーとストールも出しておこう。
 
 
今年ははじめてスマホ対応てぶくろを買った。
 
ゆっくり、急いではいないけど、
 
今年は早めに冬の訪れを歓迎しようと思った。
 
 
 
 
 
 
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上海ローズ

 
 
 
先輩のお誘いを受けて、久しぶりに舞台を観に行きました。
 
先輩の先輩が、団長の三宅裕司さん。
 
上海ローズという舞台でした。
 
とにかく笑って、とても面白かったけど、
 
ぼくはなぜか昔を思い出しました。
 
 
 
 
沖縄の道路が、右側から左側通行になった日のこと。
 
ニュースを見ながらの父との会話、そのときの空気感、
 
おばあちゃんも居て、そのあと進駐軍の話をしてくれた。
 
これって小学校時代の思い出だな。
 
 
 
 
久しぶりの舞台は、埃をかぶった封筒のひもを
 
くるくるっとほどいて、
 
そして、ふっ!っと息を吹き込んで中身を取り出してくれた。
 
 
 
ちゃんとしまってあるものなんだな。
 
ぼくはゆっくりと瞬きをして、うっすら思い出に微笑みかけた。
 
 
 
 
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共感

 
 
 
変な言い方だけど、少し時代が変わったのかな?と思うくらい、
 
お客さまが、ものすごく共感をしてくださっている。
 
 
・耐震への取り組み方
・断熱の考え方
・太陽と風
・エコロジカル
・コスト管理
・使ってはいけない材料
・古くならない家
 
まだまだ、たくさんあるが。
 
 
ぼくはお客さまに、一緒に勉強してもらうよう努めている。
 
せっかく自分だけのオリジナルの家ができるのだから、、、
 
ということだけでなく、全てが納得の上で決定していくべきだと考えるから。
 
例えば、断熱材の種類ひとつにしても、ぼくが数種類の断熱材を様々な方向から、
 
良い点、悪い点をお教えしますから、「おんぶにだっこ」じゃなく、
 
お客さまも一緒に勉強してください!と言う。
 
 
今は情報がいっぱいの世の中、
 
ぼくも何を信じたらいいのかわからなくなる時がある。
 
ちょっと前まで巷では、オール電化にしなくちゃいけないのか? と思うくらいのCM。
 
良いことばかり言うメーカーの説明や、クチコミに頼らず惑わされず、
 
しっかり一緒に考えてもらうことにしている。
 
 
 
正直、難しい説明をすることもある。
 
でも、お客さまはみな理解してくださると、胸に「ストンッ!」て落ちる音がすると思う。
 
そのあと、みんな笑顔になるし。
 
ぼくは話が長いかもしれないな。いや、長い。
 
むかしぼくは「当社は打ち合わせが長い設計事務所です!」と言い切って
 
ホームページに載せていたくらいだから。
 
 
 
お客さまが汗水たらして貯めてきた大切なお金を、いま家のために使おうとしている。
 
だから設計士は脳みそから汗をかくくらい考えなければいけないんだと思っている。
 
そうやって一緒に考えてくださるお客さまを目の当たりにすると、
 
ぼくは涙もろいから、すぐウルウルきてしまうよ。
 
だからぼくは、まだまだ出来の悪いぼくは、常に学習を怠らない。
 
建築の仕事に就いて、まだ二十数年しか経っていない若造の言うことに、
真摯に向き合ってくださるのだから。
 
 
 
 
 
 
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「海外かぶれ」

 
 
 
一年ぶりに逢ったローマ人は
 
ぼくの「海外かぶれ」を目覚まさせてくれた。
 
忘れちゃいけないんだ、
 
忘れちゃいけないんだよ!
自分に言い聞かせる。
  
 
「海外かぶれ」のぼくを。
  
 
 
 
 
 
 
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