Author Archives: hayashi

ウォールナットを使うのはスゴく好きだし得意。
無垢材しか使わない、なんていい方は好きじゃない。
自然素材とか、ナチュラルなんとかとか、簡単な言葉の使い方はしたくない。
すべて最良なもの、すべて本物を使うということは、予算だけでなく、そのモノの良さが出し切れるだけの技術があるか、そして優れた物を手に入れられるかなどの運も大きく関係してくる。
それでもなるべく努力をしたいな、
その物の価値に敬意を払い、生かせるだけの腕を持つ職人たちと共に考え、なによりリーズナブルな金額で、良い物に出逢えるよう願いながら、これまでの伝を駆使して最良なものを手に入れたい。
そんなことをいつも思い、つくっています。
 
すべて本物を!なんてことが許されることはとても少ないのはわかっているけど、それでも本物を知ってもらって、使ってみてもらいたいのです。
それを使うことで、その人はもちろん、その家族、子どもにもペットにも、その物の持つ力を、味わいを感じ取ることになると思っています。
ちょっとややこしい言い方ですが、
ぼくは「一流」や「オリジナル」には魂があると感じています。
そのものに触れることにより、そのものの素晴らしさを感じ取りたいと思っていますし、例えその時には理解できなくても、ふとしたきっかけで、または時が経って、あの時のあれは、、、というように、いつか気が付いてくれるような気がしてなりません。
大袈裟かもしれませんが、人間は自分が求めている環境に身を置くことでその環境に馴染んでいくと思っています。
人間は本物の中で生きていると、自然にそれを理解し始めて、いつの日か、それがその人にとって普通なレベルになっていると思っています。
うまく書けないです、すみません。
ぼくは本物を使わないのがダメと言っているわけではなく、できるかぎり、そのものの魂を感じられるモノに囲まれて生活がしたいということです。そして、それ以外のものを否定しているわけでも毛頭ありませんし、現代ではそれが必要だということもしっかり理解しているつもりです。
 
昨今ではさまざまな優れた建材がある中、もちろん予算を第一に考えて、いま知る限りの「本物」をご案内させて頂きたいと思っています。
本物を知っているのに言わないで、後から「何故教えてくれなかった」ということがないようにしたいですし、許されるのならば、私たちが扱う「本物」の素晴らしさを感じて頂きたいと思っています。
 
この家のご両親は、子どもへは本物を教えたいと言ってくださいました。
もちろん既製も使いましたが、使用箇所をかなり考えたことにより価格、使い勝手、耐久性など、とてもバランスの取れた設計になったと思っています。
親が子どもに、今できるかぎりの最良を与えたいと願う。
それはお金をかければ良いのではなく、その物の本質を見極めればおのずと必要な物が見えてくるような気がします。より安く、より素晴らしいものを求めて!
これからもぼくはそんな、センスの良い「目利き」ができるように自らを磨いていきます。
 
 
 
私の好きな「本物」
 
漆喰
無垢木
皮、貝
コンクリート
綿、絹、毛
真鍮
ガラス
ステンレス・鉄
陶器
上げれば切りがない、他にもたくさんありますね。
 
そこに、
里山からの植物と、
澄んだお水があれば、
大好きなビオトープや、ランドスケープを考えたデザインができると思っています。
 
 
 
 
 
 
 
honm
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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7人家族の喜び

*最後にカエルの写真があります。
 
 
12年もの間ぼくらを楽しませてくれていた鰌(どじょう)のドジョッチが先月逝き、
小鳥のふうちゃんとミルくん、そして二人の子供たちと奥さんとぼくの6人(?)家族になったかと思いきや、
ここ数日、ぼくらの帰りを待っていてくれる子がいました。
かえる君です。
名前はポヨちゃん
名付け親は娘。
夜になると出てきて、なぜか玄関先でお迎えをしてくれる。
梅雨空が土を湿らせていて、その土におなかをペトッてくっつけて、
なんとなく僕たちにも冷たい土の気持ち良さが伝わってくるような。
 
昼間はどこに居るのか、何か食べているのか、
道路に出ないように、保護?することも、頭をよぎったけど、
何もかも、その思いは、彼にとっては余計なお世話なはず。
 
だからぼくは帰宅するとき、一度家の前で車を停めて、
もしもの事がないように、灯りをつけて居ないのを確認してから車を入れている。
 
いつまで続くかわかりませんが、
この時期の7人家族を楽しんでいます。
我が家に来てくれてありがとう。
そして僕ら家族を楽しませてくれてありがとう。
僕はこの短い季節の主役に逢えた気がしました。
 
いや、逆かもね、
ポヨちゃんはずっとこの場所に住んでいて、
僕らが突然目の前に現れただけかもしれない。
僕らはこの短い季節、あなたの脇役になれましたか?
 
 
 
 
 
 

kaeru

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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*忘れないために書かせてください。
 
 
いらない命などありはしないが、
どうして必要な物を奪うだろうか。
出来事には理由があると言うが、
なぜ絶える必要があるのだろうか。
いつも近くにいたわけでもなく、
支えてくれていたわけでもない、
酒豪の先輩にとってぼくは飲む相手にもならない、使えないヤツだったはず。
 
いつも思い出すのは、あの若き日の夏。
大滝詠一のA LONG VACATION を聴きながら、薄っぺらいビーチサンダルを履き、
南伊豆の民宿で、女の口説き方と、シャコタンの仕方を教えてもらった。
そんなアドバイスはその後すぐに、まったく役に立たないものだってのがわかったな。
でもおもしろかった。
 
悲しいです。
ぼくが作った曲を、すげーいいじゃんか!って何度も何度もカセットテープを巻き戻してくれたこと、
踏切が渡れないような車高の低い車で、遅刻しそうなぼくを送り届けてくれたこと、
おまえがそう思うなら、俺は応援するぜ、カッコつけて言ってくれたこと、
だけどこの言葉だけは、いつも忘れなかった。
「マーボーだけだよ、頑張ってるのは
 他はみんな嘘っぱちだ、おまえだけは頑張ってる。」
 
 
しばらく逢っていなかったから、毎日の生活が変わるわけじゃない。
ときどき風に乗って届くくだらないうわさ話に、ぼくは笑いで返しておくだけ。
何かあれば携帯のアドレス帳で「コ」を呼び出すだけで、
すればいつ何どきでもこんなぼくを一瞬で感じてくれた。
それでも先輩がいなくなるのは、、、。
 
ぼくの数少ない大切な糸が、するりと抜けていくよう
ぼくを唯一認めてくれたぼくの大切な人
 
永遠に大切な先輩へ
ありがとうございました。
 
 
 
 
 
 
1607alongvacation
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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この6年間がもったいなく感じてしまうな。
ステキな曲を知ったとき、いつもその曲の誕生日を知りたくなる。
この曲、2010年に発売されたアルバムの中の一曲。
本当の誕生日はもちろんもっと前なのはわかっているけど、
6回の夏がもったいなくなるほどnice.
CDも買った。
エアコンの効いた部屋で指紋を気にしながらターンテーブルにレコードをのせるように、
パソコンじゃなく、きちんとCDプレイヤーにセットする。(べつにきちんとしてないか、)
車で聴くのもいいな、
少しだけ大きめの音量で。
1小節足りないんじゃない?と感じるほど軽快なシンコペーションで進めば、しぜんに体すべてがリズムになる。
今ごろ気づいて、ちょっと出遅れ感があるけど、
知れたことに感謝。
今年の夏の一曲にしよう。
 
 
 
triosence ft. sara gazarek / summer song
*音が出ます。
 
 
 
 
 
160608triosence
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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MAGNUM PHOTO

ロバートキャパを教えてくれたのは母だった。
幼いころ少しだけ戦争を経験した母の言葉のなかに、それの美しさは微塵も感じられなかった。
ただ母には、事実かどうかはまったく関係ないあの兵士の写真に心動かされるものを見たのだろう。
 
写真を撮るのが好きになったころマグナムを知った。
かなり前、写真好きでも有名な福山雅治さんのラジオでマグナムの話題が出たときはちょっと嬉しくて彼の音楽との共通点を感じられた気がした。これも気のせいかも。
 
世界の様々な都市で開催された展覧会が、日本に初めて来るというので行かずにはいられなかった。
 
感想は、ぼくの胸にしまいたく、
そして、見たかったphotoと共に涙が出そうだった。
 
 
 
  
 
 
 
 
magnum
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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となりの葡萄棚

 
葡萄狩りに行ったときのこと
葡萄棚の下での思い出、
 
房を摘むでなく、
粒を摘まもうとするぼくに手をさしのべてくれたあの人の手は暖かかった。
弟であるぼくの父への敬いを、幼き日のぼくはその伯母の手から感じ取った。
他人ではない兄弟というものがすべきことを教わり、離れる人でもの尊さを得た。
 
梓川を渡り、車の窓をあける、
外の温度が少し下がったのを感じたらそれを思い出した。
背が届かなかったあの葡萄の房に今ぼくの手は届くだろうか。
その敬いにぼくは届いているだろうか。
 
 
 
 
 
 
 
budo
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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49歳の記

 
はじめて眼鏡を作った。 老眼鏡。
 
息子と本気で喧嘩できるようになった。 反抗期はぼくかな。
 
ハイレゾで音楽を買い直そうと思った。 アンチエイジング。
 
スーツにスニーカースタイルが似合ってきたかと感じる。 気張らない。
 
筋トレがいい成績。 調子に乗らない。
 
 
先日49歳の誕生日を迎えて、
 
ぼくを取り巻く色がまた少し変わった気がした。
 
 
 
6/27 新しい事務所が2カ所オープンしました。
1つは   「‘ohana LOUNGE」
もう1つは 「表参道設計室」
 
ほんのちょっとずつだけど、
今より前に進みたい、
ちょっとだけだけど役に立っていたい、 
そして、ほんのちょっとでも私たちを必要としてくれたなら、、、
このオープンで皆が幸せになってくれたなら、、、
 
 
 
 
 
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2015新春

 
チェリストの溝口肇さんが出ていたとき、「世界の車窓から」のテーマソングには、
 
列車が走っているときに聞こえてくるサウンドがメロディーのバックにちりばめら
 
れていると聞いた。
 
確かめて聞いてみると、、、
 
すごい!!!
 
あの、旅に出たくなるような旋律があまりにも素敵すぎるからバックで鳴っている
 
この音が聞こえなかった。
 
 
いや違う、
 
うちのテレビから出てくる音があまりにもショボすぎて聞こえなかったんだ。。。
 
 
いや違う、
 
ぼくはこの手の話しは、チョー得意なのだから気づかぬわけがない。
 
ということは、、、
 
 
ちゃんと聞いていなかったんだ。
 
正直、この曲を知ってはいたけど、ちゃんと聞いてみたことはなかった。
 
 
 
始まりの旋律からは、発車のベルなのかそれとも警笛か
 
機関車の車輪音が心地いい
 
蒸気の吹き出す音なのか
 
線路の継ぎ目から響く歯切れのいいアクセント
 
車両をつないでいる連結器からの金属音も
 
サーッと列車が走り抜ける風の音まで聞こえてきそう。
 
 
 
 
そうか。
 
教わること、
 
知りたいと思うこと、
 
気づかぬものすべては、気を付けることにより自分に入ってくるのだ。
 
「気」を自分に「付ける」
 
そんなこと知っていたことなのに。
 
 
 
 
気を付けて聞くことにより「世界の車窓から」はぼくのものになる。
 
 
 
今年は今まで見ていなかったこと、聴くことのできなかったこと、知りたくても忙し
 
さにかまけておろそかになっていたことなど沢山を取り込んで行く。
 
今まで聴かなかった曲、好んで食べなかったもの、読んだことのない本、
 
ちょっと考えて、思い浮かべてみれば、どんどん出てくるし、ルーレットのように
 
出た目を追ってもいいと思ってる。
 
ある意味頑固、だけど羊のウールのような柔軟性が取り柄のぼくは今年、車窓から
 
やわらかな景色が見られる列車に乗り込みます。
 
 
 
 
 
新春
 
本年もどうぞ宜しくお願い致します。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
140105
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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Fragile

 
訪れる出来事にさからうことはできないのだろうか。
 
恐れの無い人間はいない。
 
「恐れを知らない人間」というのは比喩なのではないか。
 
失うことの怖さ、
 
人間のもろさ、
 
取り組んできたこと、築いてきたこと、将来の夢そのものを、すべて失う怖さを知った。
 
 
 
 
 
 
いつだろうか、お前とは「運命共同体」だと言ったよな。
 
 
 
ぼくにすべてを教えてくれて感謝だぜ。
 
すべてはもろく、すべては宝物であることを。
 
大切だと思う気持ちは家族と同じだったことの証。
 
そう、家族なんだ。
 
 
 
Fragile
 
すべてはもろく、すべては宝物なのだから。
 
Fragile
 
もろく壊れやすい物はとても美しい、
 
それはいつまでもいつまでもずっと美しい。
 
 
 
 
 
 
 
 
H
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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開演まで1時間半前、ちょっと早いけど行ってみよう…と思って入ってみたら、すでに満席に近いかも。
 
「ぅわっ!」
 
と声がでちゃったけど、ぼくは強運、
 
案内された席はローマの時と同じ、ちゃんとど真ん中に2席。 
 
ステレオでパンするアーティストじゃないから、そんなに気にしていなかったけどやっぱりセンターは
 
嬉しい。
 
 
コットンクラブの食事はとても好き。
 
ルッコラのピッツァ、マッシュルームのアヒージョ、それに炭酸水。
 
美味しいって言ってる間もなくペロリとたいらげ、小腹が落ち着く間もなくstart.
 
 
お気に入りは何曲目かな?とぼくの落ち着き無い仕草が伝わったのか、
 
安心しろよ、ほらっ!
 
って2曲目。あとはゆっくり楽しめ!って言われた感じ。
 
 
ぼくよりもずっと年上の人、ずっと年下の人、幅広い年齢層に支持をされているアーティストは多い。
 
今夜はギター弾きじゃなければここに来る人は少ないのでは。
 
ある意味ぼくはマニアック。
 
 
一瞬でまわりに居る人たちを虜にしてしまう魅力を持っている T,E.
 
でもぼくは Tommy と同じくらいステキな大人たちを目にした。
 
それはここで Tommy を楽しむ大人たち。
 
思い思いのスタイルなのに、笑顔だけはみんなお揃い
 
もしもぼくがちょっと窘めたなら… ナンテ酔ったふりをしてみたりして。
 
帰りの丸の内は、なんだかみんなが「ステキな大人」に見えた。
 
 
 
憧れは、ステキな大人
 
いや、いつまでもステキな大人になりたいと思い続けていることかもしれない。
 
そう、それが大人としてのぼくが一番大切にしなければならないことなのかもしれない。
 
 
 
 
 
 
 
suteki
 
 
 
 
 
 
 
 
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