鬣を風に靡かせて。

 
 50歳の誕生日をスタッフや仲間が祝ってくれたとき、
ぼくは、「ぼくが思い描いていた50歳になれていない」と言った。
美味しそうなケーキとぼく好みのプレゼントを用意くださっていたのにね。
気がきかないのか。
本当はもっと余裕があって、もっと大らかであり、
ある意味、大人の風格を醸し出せてるような、
もうちょっと地に足が着いたどっしりとした男になっているはずだった。
全然だめだし、こんなはずじゃなかったし、
正直、ちょっと恥ずかしかった。
素直にその歳を受け入れて、楽観的までは言わないけど、
もうちょっとお気楽に過ごすことも良いのかもしれない。
でもぼくにはそれが全くできない。
だから、皆が祝ってくれたことに心から感謝をし、
ぼく自身から生まれてきたこの感情にも感謝。
そしてぼくがあのころ思い描いていた憧れの50歳に近づけるように今日も天を仰ぐ。
 
 
 
 
 
音がスイングしだしたのをスタッフ皆が全員いっぺんに気づいた。
嬉しかった。
本当は皆をHugしたかった。
皆の顔色が変わった、
美しく、
そして凜々しく。
あなたたちの素晴らしい笑顔を見るのが楽しみになったほど。
今もひとり一人から出る清んだ音でぼくらは絶妙なハーモニーを奏でる。
言ったよね、「うちは美しオーラがですぎちゃってるから(笑)って。」
みんな自らももちろんそれを感じているはず。
そしてぼくは全体の音圧が徐々に上がってきているのを肌で感じている。
ぼくは耳で聞かないよ、
目を瞑るんだ。
五感の一つを閉じると、
残った感覚組織はいっせいに精度を増す気がするんだ。
ちょっとへんな言い方だったね。
ぼくはいつでも美しの旋律を奏でていたいんだ。
 
 
 
 
 
お客さまを心配させてしまったり、失敗をしてしまったりして
しまいました。
申し訳ありません。ごめんなさい。
その事実が起きたとき、
すぐに自分の愚かさを認め、自分を戒めることを忘れず、
取り乱しを全くせず一瞬で前に進もうとする姿勢を見た。
そしてその出来事に対し、
スタッフ皆が力を合わせて取り組む姿「輪」に輝きを感じた。
ぼくの大嫌いな言葉、取り繕う。
この言葉には、正直がない気がしてならない。
体裁を整えるような、自我が出ていて妖気が漂い、
クリスタルのような純粋な透明感とは正反対な時間を感じるから。
いま我が社はとても強い。
来たるべき調和の世界をこの時点でここまで取り組めていれば、
この先に必ず幸せが訪れる。
そして何よりもお客さまはそれを必ず感じてくださると思っている。
だから前に進もう。
それは、少しの勇気だけと信じている。 
 
 
 
 
2016年、出逢えました素晴らしきお客さまに心から、心の底から、感謝をしております。
2017年、未だみぬステキなお客さまとの出逢いを心から楽しみにしております。
ありがとうございます。
 
 
そして、
ひとり言の拙いブログを読んでくださいましてありがとうございます。
 
林正晃
 
 
 
 
 
 
 
161230
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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行動のうらに。

 
永遠を約束するものなどはどこにもなく、
それを望むのは浅はかなことであり、とても図々しく、
そして無思慮なことと。
 
それでも願ったりしたくなる自分は弱いからか。
それでも現れる未来へ思いを馳せて今夜も目を瞑る。
 
 
 
 
 
 
cand1825
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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美し世界

 

美しさを求めてほしくて。
今はわからなくても
とにかく美しさを求めてほしくて
今までそんなこと考えたことなくても、自分にはほど遠いと感じてしまっていても、似合わないなんて思わないで美しさを求めてみてほしくて。

たとえ、与えられたものであっても借りものとしてもその美しさが自分のものになったとき、その瞬間に身体は必ず反応をする。

 
 
思い出してください。
美味しい食事をしたとき
感動の映画を観たとき
新車を買ったあのとき
プレゼントでもらったあの新しいネクタイをしたとき
そして、大切な生命の別れや誕生を感じたとき
 
私の仕事では、その「美し世界」を感じとられ、それに魅せられた方を数かぞえきれないほど見てきました。
私たちが創りだす何気ないデザインの中に、その世界をほんの少しだけ吹き込ませてもらいます。
ここに建築士やデザイナーのエゴはありません。
なのでもしかしたら、
あなたは気づかないかもしれません。
でも、さきほども言ったとおり、
ご自身の身体は必ず反応し、もちろん家族も、
そしてそこを訪れた大切なお友達やゲストの身体も必ず反応をします。
 
これ見よがしや、あからさま、は、これに入りません。
あくまで、自然に、上品に、
私たちは、わかるかわからないかのラインを好んでいます。
 
美味しい食事には、旬があるように、
感動の映画には、盛り上がるBGMがあるように、
素敵なネクタイには、愛がこもっているように、
さらりと動く物語の奥には、たくさんの宿るものを感じることができます。
私たちは、私たちにしか出せない、出逢う人とのハートが共鳴するような美しさを与えたいと思っています。
 
 
 
 
 
utsukushi4283
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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立冬

 

快晴、暖かな日、
東の空にはいつもより明るく感じる月があがった。
夕刻
立冬を越してもこんな日があると嬉しい。
それそのものに価値がある感じでとても嬉しい。
 
突き抜けるような青空は、
いろいろなものを吸いこんでくれた気がする。
信じている。
また今日も感じた。
 
思い浮かんだことを言葉にしたい。
浮かんだことは形になっていないけれど、
言葉にすることで形になろうと動きだしてくれる。
いつしかそれが形になって現れたとき、
それそのことに、本当の価値が付いたんだと思う。
 
思い浮かんだ感謝や気づきを伝えたいけど、
思い浮かんでいるのに、気づいているのに、
言葉にできないデキソコナイな自分が情けない。
おしゃべりになれないなら、
いつも通りこうして文章で伝えよう。
 
ありがとう。
 
 
 
 
 
 
 
ml4501
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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そこは人間の意識の深いところで動いていて、
普通にしていては気がつかない部分。
ふとしたとき意図せずに現れてしまう。
性格とか、性分とか、育ちとか、捉え方は様々あるけれど、
そこをぼくはいつも「正直」と捉える。
無意識の部分は正直であり、本当のことのように思う。
正直は、本当のことであって、絶対に隠すことはできない。
正直は、その人の本当を映し出すものだと感じる。
 
だから、
全てを正直に生きる。
正直こそがプライオリティだと感じるし、
最も価値のあるものだと。
 
 
エムズデザインの商いは「正直」を売る。
 
 
背伸びしたり、売り込んだり、とかNO。
ウソ、まやかし、言いくるめ、いつか馬脚をあらわす。
だから心から感じる、
正直に勝るものなしと。
 
 
 
 
 
 
 
london3321
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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プルメリア

 

出逢いはいつも思いよらぬところで。
この花の可愛さに似合わない場所にならんでいたよ。
たっぷりの日差しはこの花の魅力を一層引き立てていたな。
以前、バリの友人にプルメリアの話を聞いたことを思い出した。
この花を愛し、誇らしく自慢してくれた。嬉しかったな。
 
プルメリア
ぼくの好きな花言葉は「気品」
 
求めるものがそれほど難しいとは思わなかった。
花が綺麗に咲いてくれるか心配だった。
いくつもの思いが浮かぶけれど、
ぼくの中のプルメリアを咲かせ続けようと感じた。
 
 
ベランダのプルメリアが咲きました。
美、気品、そして強さを感じました。
 
 
 
 
 
 
plumeria4339
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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ぼくの心の中だけにある、本当は形の無い○○が今はとても懐かしい。
 
音楽
香り
言葉
優しさ
 
形がないのに格好良く感じるし
形がないものに深い憧れを持っている。
 
形になるモノをつくっている仕事だから、
形のないものの何かを感じてしまうのか。
 
 
 
本当は、何も無いものなのだろうか。
かたちも無い、
匂いも、
聞こえてくる音も無い。
形なんてものじゃなく、
空気感のように、本当は何も無いのではないか。
そこにぼくは何を感動しているのだろうか。
そこに何を懐かしがっているのだろか。
この、生まれてくる感情は何なのだろうか。
 
 
 
 
 
 
kk4448
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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訪れた気づき

 

その気づきに私が反応した瞬間、
彼の目の中の一番奥のほうから、一筋の光線のような視線が私を捉えはじめたのがわかった。
語る私の言葉を聞き逃すまいとぐっと近くに寄り、
その語りにどんどん引き込まれて行っているのも解った。
私もその様相にしっかりと答えたい気持ちが溢れ出し、一つ一つの言葉を大切に選びながら伝えた。
 
望んでいた時間だった。
これは彼が小さいころからずっと待ち望んでいた小さな時間だった。
いま思えば、美しき幸せな幼少期は瞬く間に過ぎさったが、
今日の訪れこそが真の幸福であり、紛れもなくその頃からの望みであった。
 
時はつくるものでは無いのかも知れない。
時は訪れるものであり、その訪れの瞬間を逃さず、幸せを感じられるよう、
それにちゃんと向き合える自分になっていなくてはならないとも思った。
 
そしてその時が去ったあと、
胸膨らませ、思いにふけるもよし、幸せを感じられれば尚いい。
 
また幾度となく時は訪れると思う。
しかし欲は言わない。
その時に、今より少しだけ立派な親になれているようこの気づきを心に留めておく。
 
 
 
 
 
 
 
 
jazz4181
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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皆のための箒の音

 

ぼくの住む町は思いのほか大荒れにならなかったから台風明けの朝を走ることにした。
玄関を出たらザーザーと竹ぼうきが路面を擦る音
誰かが道ばたのお掃除してることがわかった。
 
おじさんはぼくにいつも豊かな笑顔をくださる。
少しずつ動き出す、皆が貴重な朝の時間を、皆のために。
清潔な音をBGMに清々しい一日の始まり。
 
 
 
 
 
tsuyu1703
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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できそこないの歌

 

できそこないの言うことなんら聞くことない、
ましてや聞く耳持たない輩なんぞ、相手にすることない、
たいそうな格好して、もっともらしいことほざいて、それこそ自分は親だなんて、
思い上がりもいい加減にしろ。
 
いつになく今夜は吐く息のほうが多いような気がしてる
それでも懸命に肩を上げ下げさせて酸素を取り込もうとしたが、それを許そうとはしてくれなかった。
 
怒って、
苦しくて、
落ち込んで、
自分のできそこなさにはウンザリする。
情けなさにウンザリする。
 
 
 
 
 
 
*情けないを記させてもらいました。
kumo4496
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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