2022の終わりに。

今年一年お世話になった方々に心よりお礼を申し上げます。
私たちを信じてくださった沢山のお客さま
心強いパートナー会社の皆さま
ずっといつも私たちのすべてを支えてくださる今までの’ohanaの皆さま
 
本年も大変お世話になりましてありがとうございました。
 
 
 
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以下、
私たちのニュースレター・冬至号に書いたものになります。
 
 振り返ろう、
今年一年だけではなく、一人の若造が誰かの役に立ちたいと願って走り出した1989年から今年で34年目、法人格となって第20期を迎えることができた組織人として、その過去を振り返ろう。
 
二十代の若き日、知り合いの業者など片手で数えられるほどしか無い中、タウンページを開き、工務店や設計事務所、ハウスメーカー、不動産屋にまで足を棒にして歩きまわり、どうしても仕事が欲しくて、ぼくに仕事をください、と毎日頭を下げまくった。
打たれても、門前払いされても、一時は挫けそうになるのだが、それでも前に進めたのは、何故だかわからない少しの自信だけがあったからかもしれない。
やっとの思いで頂いた仕事は、誰がこの値段でやるんだ?と言われるくらい安く叩かれ、それでも仕事がしたくて、それならばと自らの効率を見直し時間を味方にし、最安値で仕入れられるルートを確立し、とにかくお客様やクライアントに重宝がられるように様々な術を磨いた。
それでも仕事が無い日はたくさんあって、そんな日は朝から洗車をした。
最初は鼻歌まじりでも、一通り洗って水滴を拭き終わり、クルマがピカピカになる頃にはぼくはだんだん無言になっていった。
それでも天気のいい日はそれで良いけれど、雨の日は6畳の事務所を掃除して半ドンで終わった日もあった。
 
そんな日々だったけどぼくの未来は明るい気がしてならなかった。
少しずつお金を貯めて買ったMUTOHの平行定規で夜な夜な線を引き続け腕を磨きたいと願った。
時間が空けば図書館に行き、高くて買えない本を読みまくった。
図書館が好きすぎて、おにぎりを持って通った日もあった。すっごく楽しかった。
海外のデザイン書は時間を忘れさせてくれた。中でもTASCHENの本が好きで、そこには全く見たことのない美しい世界がこれでもかと載っていて、どの本を見てもワクワクが止まらずどんどん引き込まれて行った。
その時買った美しい本も、文具屋の片隅にぶら下がって売っていた¥980の電卓も、ロットリングのシャープペンも、今はベージュ色に色あせちゃった三スケも、すべてぼくの未来を創り出す大きな味方に感じた。
 
そして世の中は間もなくパソコンの時代に入り、ぼくは真っ先に飛びついていく。
DOSからWindows3.1に移る頃、巷のウインドウズ騒ぎを横目に、ぼくはローンを組んでMacintosh(現appleのマック) を買った。何故ならぼくはまだ音楽に未練タラタラだったから。
MIDIシーケンサーのPerformerという音楽制作ソフトが大好きで、シンセを使って打ち込みをいっぱいやっていた。(今でいうDTM)
仕事では、今ウチが使っているVectorworksというCADは、その当時MiniCadというマッキントッシュ専用のCADだった。だからウチの会社のCADが今もVectorworksなのはその名残だし、どうしても使いたかったAdobe Photoshopも当初はMacintosh専用だったと記憶している。
その3つを使っているぼくは、なんの根拠も無いんだけど、見たこともない輝かしい未来にどんどん近づいていく気がした。
 
 
話は少しずれたが、
ぼくは”今”というクルマに乗り、”思い出”という道を振り返るドライブをすると、あの時見た景色が、本当は今も変わらないのではないか、と錯覚してしまう。
それはぼくの芯がブレていない、といえば格好いいし、先を見ていたゼ、なんて生意気も言えるのかもしれないが、まったくそうではない。
時代は変化し、景色は移り変わるのだ、それは事実として。
だからこそぼくは、それを常に認め変化に対応してきただけな気がする。
 
 
 見える景色は、起きた現実
 望む未来は、行くべき場所
 
 
日々の時間を大切にすると見えてくるもの、
それは、”常に変化をし続ける者”だけに見せてくれるものかもしれない。
大きく背伸びすることなく、ただ淡々と過ぎる毎日に感謝をすることで、その幸せを見せてくれるのかもしれない。
だからだろうか、
昨年から今年、ここに見えた景色は幻かのように素晴らしいものばかりだった。
 
 
 
まず、
とても多くのお客様からのご依頼に心から感謝しております。
本当はお一人お一人お名前を挙げてお礼を言いたいくらいミラクルな出逢いばかりが続き、それこそが私たちが心底望んでいたことです。
エムズデザインのスタッフや仲間達が生活できるのも多くのご依頼者様があってこそのことと常に感じております。心からお礼を申し上げます。
 
そして今日ここに、私自身が嬉しかったことを書き綴らせてください。
 
1,
所沢市より、所沢市技能功労者賞を頂きました。 
建築図面作成(設計)にて。  令和4年11月
 
2,
所沢市内の中学校からのご依頼で、中学一年生が企業見学に来てくださいました。  令和4年10月
 
3,
某国立大学からのご依頼で、就職活動前の建築学科二年生に向けて登壇し講義をさせて頂きました。  令和3年10月 
 
 
 
 
 
掌に乗せても見えないくらい小さな砂の粒でも少しずつ溜まっていくことで形を現してくれる。
本当は、もっと早くとか、まだこんななのかとか、焦ったり思ったりしてしまいがちだけど、ぼくにはこのスピードが似合っているみたい。
ならば、少しずつでもその砂の粒を掌に乗せていき、これからも変わり続けていくことを誓う。
思い通りに行かない時は、そっちが正解だったのだと思い直して、笑って、楽しんで、その現実を受け入れて生きようと思う。
そして大切な時間を、大好きな人達と、ステキな景色を見ながら生きようと思う。
 
 
今に感謝しています。
皆にお礼を
皆に感謝を
 
 
所沢市からこの歴史ある技能功労者として表彰されたことは、無我夢中で走ってきた私にとって大きな自信を与えてくれました。
ここに皆様へ心からお礼を申し上げます。ありがとうございます。
 
林正晃
 
 
 
 
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1,所沢市技能功労者表彰式
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令和四年度、所沢市技能功労者表彰式にて。
 建築図面作成(設計)  令和4年11月13日付
 
この表彰式は、所沢市役所大会議室で行われました。
市役所の職員さまに聞いたところ、この表彰は40年以上も前から、各界で活躍されている方々の中から特に功績顕著な方を所沢市功労者表彰規則に基づき決定されているとのことでした。
 
 以下、エムズデザインのInstagramより
代表の林はこれまでこのエムズデザインにて1989年の創業以来、同じ仕事を30年以上続け、部下や後輩を育てながらも自身の技能の研さんに励み続けた成果であり、その賜物だと思っております。
今後も代表 林をはじめ社員一同、更なる技術向上と地域への貢献活動を進めていく所存で御座います。
引き続き、お客様、関係者皆様と共に新たな時代へと向かいたく存じますので、変わらぬご支援のほど宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
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次の日、エムズデザイン社員一同もお祝いをしてくれました。
照れくささ全開のハニカミ 笑
 
 
 
 
 
 
 
2,市内の中学校より5名の生徒さんの職場体験訪問
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所沢市立の中学校、5名の生徒さんが”職場訪問”でお越しくださいました。
「様々な職業が存在するのは何故だろう?」
「人は何故働くのだろう?」
 
私たちは中学校のこの目的に、どのように取り組んでいくかを話し合いました。
その中で、今回職場訪問に行く事業所は先生が選んだ訳でなく、生徒さん達ご自身が見つけて選んでくれた、という旨を最大限に考え、私たちエムズデザインの思いの一つでもある<大人になることは楽しい、仕事をすることで自らが喜びを得る>という主旨のもと、Q&Aには私たちなりの回答と、少しだけですが日々の仕事体験をしてもらうことにしました。
最後には建築模型を作ってもらって終わりました。
 
そして嬉しいことに2023年には、この日の内容を生徒さんが校内でお披露目する、職場訪問発表会へご招待頂きました。
今から社員一同楽しみです!
 
 
 
 
 
 
 
3.某国立大学より、建築学部二年生へ向けての講義
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この講義は某国立大学からの要請で、建築を学ぶ二年生に向けて、学生さん側が企業に出向いてインターンを受ける通常の形ではなく、学校側から依頼された数社の企業が生徒さん方に向けてそれぞれの講義をする、という形で行われました。
当初は私が学校に招かれ、大きな講堂で行う予定でしたが、この感染状況では生徒さんを登校させるわけにいかないということで、完全リモート講義になりました。
 
講義は二時間。
最初はそんなに長く話せるかな…なんて思いましたが、なんてことはない!
建築を志す若者に向けて、私なりのシナリオを一気に書き上げました。
講義後には思わぬ形でご感想文を頂きとても感激しました。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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Christmasへ向かう光景

Driving home for Christmasが流れるオフィスでぼくは真新しいツリーをほどく。
スタッフが皆でキャンドルの包装紙を一つずつ丁寧にはずしてそれを飾る姿に、ずっとぼくはこの光景が欲しかったのだと感じた。
 
そう、これこそがぼくが本当に欲しかった光景、
そんな皆が笑顔の姿は優しく輝いて見えた。
 
少しかすれた歌声
主旋律のように唄うピアノ
流れるようなオブリガートをストリングスが奏でると、
家路を急ぐ車のテールランプがイルミネーションに見える気がする。
 
シャッフルのリズム
ルートを追うベース
途中、チャイムが鳴りはじめると皆は魔法にかかっていく
 
この時間と共に、この小さなツリーが、ここを訪れてくださるお客様やスタッフ、そして我が家族に幸せを運んでくれるようにと願う。
 
そう、
今日みんなでキャンドルに火を灯そう
大切な人を思い出すクリスマス
大切な人と一緒に過ごしていくクリスマス
 
大切なオハナ
メリークリスマス✨
 
 
 
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(YouTube 音楽が流れます)
 
 
 
 
 
 
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この曲を聴きながら書きました。
よろしければご一緒に…

(YouTube 音楽が流れます)
 
 
 
こんなにも幸せでイイのだろうか、とお客さまと未来を語っているとき、そう思う。
こんなにも幸せでイイのだろうか、と仲間と笑っているとき、そう思う。
 
 
もしぼくが、アカデミー賞受賞の舞台に立ったなら、
今まで支えてくださったお客さまの名前を真っ先に挙げ感謝を伝えるだろう。
そして次に、
これを受賞したのはぼくではなく、ここに居る仲間みんななんだ、と言葉を贈るだろう。
 
ご信頼をくださること、
信じてくださること、
そして、私たちを愛してくださること。
 
工事をしてくれている仲間も、商社の担当者も皆、ぼくらとお客さまの素晴らしい未来を創っていく本当の心の友。
我が社の若手達は、これ以上真面目な若者が居るのか?と思うほど成長著しく、
脂がのりきったベテラン達は大切なお客さまの未来を創造することに身を捧げる日々、
我々は今そんな舞台に立っている。
 
 
 
あとどのくらいだろうか、
ぼくの人生の幕が下りる時、こんなことを思い出したい。
今まで支えてくださった方々が次々と夢枕に表れてくれて、
ステキなお客さまや仲間と笑いあった日々が走馬灯のように流れてくれたら…
それと一緒に、愛する家族と過ごしたかけがえのない思い出も走ってくれたら…
 
今ぼくは、過ごす毎日にそんな感情が浮かぶ。
辛かったあの頃、奥歯を食いしばった日々はいつしか去り、目を閉じると見える、ずっと思い描いていた淡いスケッチが日に日に鮮明になっていく。
叶っていくということか、
それは楽しくて、嬉しくて、幸せで、、、
この世にもしも”幸せエネルギー”というものがあるのなら、
きっとぼくから今、それが最大に出まくっていると思う。
 
 
今日まで出逢ったお客さまに感謝しています。
あなたはぼくらを成長させてくださいました。
感謝をしてもしきれません。
 
そして今進行中のお客さま、
唯一ぼくにできること、それは、
あなたの人生を豊かにする最高の設計とデザインをすることです。
 
 
この感覚、
感謝の上の夏休み
明日からお休みを頂きます。
 
ありがとうございます。
 
 
 
 
 
数ヶ月blogをアップしませんでした。
満ち足りた日々を送り、
心から幸せを楽しんでいました。
 
 
 
今日の終わりに、
窓から少しだけ涼しい風が入る
今夜はこの感謝のまま寝よう
このステキな曲と。
 
 
la fin du jour 今日の終わり
 
220809
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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コロナになりめっきり減ってしまった建築士会の役員会が久しぶりに先日開かれた。
内容は令和四年度通常総会、三年度事業報告と収支決算報告、そして会計監査。
会計部長のぼくは、毎年この監査会のために諸活動を行っているが、ここ数年、会員の減少を大きく感じている。
原因は新入会員が少ないのもそうだが、諸先輩方の卒業や身体的なご都合等でやむを得なく退会なさることが多い。
新会員を募ったりするのもぼくら役員の役目なのはわかっているのだが、ここ数年の役員選出でもその難しさが現れているのも事実な気がする。
そして、55歳にもなってしまったぼくがいつまで経っても若い衆なのも今後の部会を考えるとどうなのだろうかと思う。いろいろと頑張らねば。
 
この日、新年度へ向けての役員改正(案)が行われた。
現部会長はその大役を掌るにふさわしい方で、ぼくは部会の中だけでなく、お仕事でも大変お世話になることが多かったのもあってとても頼りにしていた。
このコロナ禍の大事にも関わらず一貫してその任務を継続し、その上活躍は多岐にわたり、士会のみならず様々な場所でもご活動なされ、何の滞りなく進められたのは現部会長だからこそだろう。
いつも感謝してます!
ありがとうございます、お疲れさまでした。
 
そして、今年度の新しい部会長は旧部会長直々の任命であり、その選択はそこに居た幹部全員がまずは満場一致で賛成された。
ぼくはこの新部会長をとても信頼している。
仕事への立ち振る舞い、部会への想い、そして仲間への熱い思いやりを…
困ったときには一緒に寄り添ってくれて、年上風を吹かせることなくステキなアドバイスをくださるのだ。
ぼくは信頼を超し、尊敬をしている。
他にも、この改正で本当に信頼できる方達が大役に就かれた。心から嬉しい。
そして、ぼくもずっと建築士会で僅かながら色々な任務をさせて頂いていているが、今回の改正でも変わらず会計部長を継続することになった。
 
 
不安定な世はまだ続いているが、建築士会も新しい時代に相応しく役員改正がおこなわれ、今までより一層、建築業界の活性や安定と共に、建築士がより良い日本をつくれるようぼくも微力ながら従事して行きます。
 
 
 
 
 
 
kenchikushikai
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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入社式 2022

ご挨拶
愛する’ohana の皆さま いつもありがとうございます。
このblogをご覧頂いている未だ見ぬあなたさま ありがとうございます。
 
私たちエムズデザインは本日、令和四年度入社式を執り行いました。
新卒生の採用を始めて本年で四年、
また新たな若い力が加わることになりました。
これも偏に今まで支えてくださったお客さまあってこその結果、
私、そして社員一同心より感謝申し上げます。
ありがとうございます。
更に常に人を思いやり、広く深い知識と安全で巧みな技術を更に磨きをかけ精進して参ります。
新編成になった今日からのエムズデザインをどうぞ宜しくお願い申し上げます。
 
 
林 正晃
 
 
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新しいMacBookPro 、27inchモニター、ヘルメットにジャンパー、そして名刺、、、
新入社員への真新しい箱が彼らの机の上に揃っていく度に、既にこの入社式を経験した若手先輩達は、自身が入社した頃の思い出と、今新たに、今度は新入社員を迎えるためにしなければならない自分の行動とを行ったり来たりして日々落ち着かぬ様子だった。
昨年度新卒入社の一番若手のスタッフは年明け一月になった途端、急に後輩の入社を意識しだしたのか、いま自分が任されている仕事だけでなく、周りの仲間の状況や、未来を見据えた行動が目立つようになった。
またその一年上と二年上の先輩二人も、今年は何かソワソワなのか、事あるごとに「新入社員が来たらさぁ、、、」と、この言葉と共に自分達も心づもりをしているようだった。
 
しかしその思いは長年居るスタッフ達も一緒で、ある者は「私からの想い…」と言って春色の美しい花束をカウンターに飾り、またある者はオリエンテーションを「少しでも緊張せずに…」との思いから美味しい料理で迎える準備をした。
 
そんな今回の入社式は、新しい時代への大きな節目として若手達自身がとても大切にしてくれた。
先に述べたように一、二、三年上の新米先輩達はそれぞれワクワクとソワソワという見えない感情の中、その言葉通り、見ることのできない形の無い何かを創り上げようとしているのがわかった。
そう、それは新時代のエムズデザイン。
それを感じ取ってくれるお客さまのために、更に魅力ある企業になるために、我々大人達が三十数年守ってきた大切なmsism(エムズイズム)に新しい時代の力をプラスし常にアップデートしていくという。
 
今日、その若手達はぼくらとは少しだけ異なる輝き方を見せた。
そしてぼくら長年のスタッフは落ち着いた様子でその若手三人を見つめ、
その若手三人は、新しく入った二人の輝いた眼差しを見つめていた。
 
 
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新入社員の二人へ
 
今日、君が今まで学んできたことを実践する時が訪れた。
 
君は小さな会社を選んだ。
吹けば飛ぶような小さな会社という言葉を逆手に取れば、この小ささ故に、お客さまやスタッフ同士がこれほどまでに細やかな気遣いができ、繊細で人懐っこく、思いも寄らない柔軟な対応ができる会社はどこにも無いと、堂々と胸を張ろう。
しかし私はそれを誇るに当たり必ず必要なことがあると思っている。
それは ”知識と技術 & 人間力” 
設計・デザインは、一見華やかに見えるその姿とは真逆に、学びを止めることなく多岐にわたる知識を習得し、尚且つ泥臭い地道な作業と努力を続けなければならない仕事だと思っている。
その上で、人間一人一人のチカラはとても小さい、というのも知っている。
それら様々な事を理解し、意識し続けることで、私が常に言う”必要とされる人になる”ことができるのではないかと感じている。
 
この先君が進む道には沢山の魑魅魍魎が現れ容赦なく襲いかかってくることだろう。
時には迷い、時には不安になり、自分は一人なんじゃないかな…って、寂しくなることだってあるかもしれない。
しかし心配は無用だ。
君が選んだその道を、君が進むべきその道を、もうとっくに歩み進んだ先輩達がここにいる。
それを経験した先輩達がたくさんいるんだ。
今まで君が守ってきたものが、自分、親、家族、友達、だとすれば、今日から君が守るべきものは、それにプラスして、ここに居る仲間、そして我々を選んでくださった大切なお客さまとなる。
それら全てを守ろうとしている君を、それをこれから守っていく君の姿を、私や先輩は全身全霊を込めて守る。
 
大いに羽ばたいてほしい
新しい時代へのスタートラインを今日超えたのだから
 
 
 
今日から君たちと過ごせる時間を楽しみにしていました。
おめでとうございます。
ようこそエムズデザインへ
 
 
 
 
 
 
 
 
n2022
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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弥生の月のcertificate

娘がすべての学業を終えて世に羽ばたいていく。
一生学びの道が途絶えることはあり得ぬことと、今もう既にこの歳でも理解しているだろうけど、それでもこの弥生の月、今日まで歩んだ十数年の学業生活卒業という節目を持って自らを褒めてあげてほしい。
 
物心つかぬであろう幼き日から彼女は、頼りなき父を知ってか知らぬか、備え持った繊細で敏感な感覚から、自分はしっかりしなくちゃ!という、いわゆるお姉さんらしさを身に付けていた。
ありがちな子供故の我が儘を言ったり変に甘えることをせず、親を困らせる事などもほとんど無く、この子本当にぼくの子か?と笑い疑った日もあった。
首が座るか座らぬかの生まれて間もない弟をお人形さんのように抱っこしては「カワイイカワイイ」と揺すり、私はママよ、と言わんばかりにお母さんに成りきってみたり、自分が喜んだり笑ったりすることで周りの人たちはみんな笑顔になる、ということを察知してか、ぼくら夫婦の喧嘩が始まるとすぐ横に来てちょこんと首を傾げ、無理やりつくったニコニコを見せつけて「美味しい顔〜(*^_^*)」と笑顔を誘った。
 
そんな春咲く花のような笑顔の幼少期を超えた小学生のある日、少しだけ大きな病を患った。
仕事から帰ったぼくは妻からその言葉を聞き愕然とした。
テレビで見るような専門病院はとても冷ややかで、静まりかえった廊下から時折聞こえる小児病棟の子の声が娘の声とダブってぼくの頭の中は真っ白になり、その時初めて心の底からぼくの命と引き換えてほしいと願った。
妻の親は、どうして我が孫がと崩れ、遠い地に住む自分達を悔やみ、それでも居ても立っても居られずに人伝いに回復への道を探り、とうとう神々にまで祈りを捧げてくれた。
 
時は経ち、無事中学に入学した彼女は、志望校などというさぞかし自分が行きたくて決めたような目標に向かって進んではくれていたが、実際は、自分は本当にそこが良いのか、などと判断できぬ歳かも知れないのに、しかしこれも親の願い、と親を思う幼心が彼女のすべてを突き動かしてくれていたのではないだろうか。
それでも心身共にお姉さんになっていく娘は、ある冬の始まりにぼくの小さな夢を叶えてくれた。
”悲愴 第二楽章”
ピアノ発表会でこの曲を演奏してくれた彼女は、ぼくのベートーベン好きを知るからこの曲を選んでくれたのだろうか、はたまた自らもこの曲の何かを感じたからなのだろうか。
奏でる旋律はホールを隅々まで満たすように流れ、ぼくは今まで感じたことのない豊かな色の空気に包まれていった。
そしてその時も今日のように彼女のそれまでの様々な出来事がぼくの頭の中を回想して行った。
短くも美しい時間だった。
 
我が儘を言わない娘だからこそ、叶えてあげたい願いがあった。
それは、犬を飼うこと。
幼き日からインコを飼っていて、それはぼくら家族がアパート住まいで動物が飼えなかったから。
それでもおしゃべりインコや金魚すくいの金魚、ついでにドジョウまで飼っていて、でもやっぱり犬は諦めきれなくて、、、
 
結局その願いを叶えることができたのは、ぼくが自分の家を建てたときだった。
娘はどんな犬が良いのかとペットショップを何度も巡り、図書館で犬図鑑を借り、あげくに犬占い、などという面白い選択肢まで出してきて、それをぼくに何度も見せて説得を続けた。
そうしてとある日、その出逢いを求め家族皆でドライブに出た。
 
愛犬は文字通り、林家の”愛の犬”になり、家族皆に愛を配り、皆はその愛を返した。
人がペットを愛でること、いや本当は、ペットに人が癒やしてもらうことがそのペットの役割なのではないだろうか。
娘の成長に彼(犬)は欠かせなくなり、その後も様々な場面でセラピーしてもらっていた。
大学受験の時もそう。
心から入りたいと願う大学を見つけたが力及ばず、その時も彼はぼくら親の代わりになって彼女を救い助けてくれた。
その後彼女はその願いに勝るとも劣らない歴史ある大学でキャンパスライフを送ることになったのだが、今度はこのコロナ渦になりすべては一変、我慢を強いられることとなった。
しかしそんな中でも彼女はその大学で自分の居場所を見つけ、 輝きをどんどん増していった。
世の中がテレワーク化されるとそこに馴染むように、そしてそれを思い切り楽しむようになっていった。
そんな愛犬を癒やし、そして癒やされ、その歴史ある校舎で何かが見えたのか、大学卒業を意識し始めた頃、娘は就職活動ではなく自らで見つけたその上の学業への道を一人歩み始めた。
そのチャレンジを親は、いや、少なくてもぼくは何も知らず、しかし今度こそ自分で行きたいところ、やりたいことをGETする!と奮闘し、見事にそれを得ることができた。
初めてやりたいことを見つけ、自らの道を切り開き、その上で学びを続けていく娘の姿は今までより増して大変そうでもあったが、とても幸せそうなのが毎日の顔色でわかった。
親が敷いたレールではなく、親の願いでもない、彼女自身が一人で見つけた学びの道、
そこを歩む姿は勇ましく輝いて見えた。
 
 
 
そんな成長をさせてくれた学び舎を今日卒業した。
そしてこれまた良きご縁を頂くことができ我が娘は世に出ていく。
 
親は誰もが子を思い、その思いを子に託す、
しかし子の人生は、親のエゴなど到底いらないし、通用もしない世界、
ぼくはまだ子離れなどできはしないけど、もう既に一人の大人としての彼女を見ると少しだけ清々しくなる。
 
だからぼくも一歩進もう。
ぼくが娘に願うこと、
それはいつも健康で幸せでいるということ。
幼き日、病を患ったあの数年のように、常に美しい花が咲き続けること難しいことかもしれないけれど、毎日少しでも楽しさがある生活をしてほしい。
そして天真爛漫、ニコニコ笑顔のそのままで生きてほしい。
 
 
 
あなたが生まれてくれたことに心から感謝します。
 
ピアノの上に飾られていたcertificate
ぼくは涙で滲んで見えなかった。
 
 
 
 
 
 
cer
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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セピア色のムービー

「〇〇ちゃんはどう?その日は空いてる?」
長女であるお姉さまは末っ子の弟さまに何気なく聞いた。
七十歳を超えたお姉さまと弟さま、
初めてウチにお越し頂いた初回無料相談での会話、
今日はご都合が合わなかった妹さまのご予定も交え、
次回、現地調査の日程を決めているときの一コマ。
 
ぼくはその瞬間、見たことあるわけないのに、そのご兄弟の幼き頃の姿が見えた気がした。
少しノイズってて、セピアがかった8ミリムービーのような、、、
カチカチカチカチ…って音とともに、輝く太陽の下、二人の姉妹の前で男の子がはしゃいでいて、
今聞いたばかりの呼び方と何一つ変わらず、
それはそれは無邪気な男の子と品のあるお姉ちゃんたちの姿が見えた気がした。
 
皆で仲良く暮らすこと
家族はいつも一緒
これからの未来をつくっていくこと
皆で住める幸せ
 
 
「家を新しくして、でも、あと何年生きられるか…」お姉さまがこぼした。
ぼくはこの言葉をたくさんの人生の先輩のお客さまから聞いてきた。
そんな時ぼくは、このお言葉に必ず反撃の言葉(笑)を言わせてもらう。
ここには書かないけど、ちょっと野太い声で、きっと言葉のエネルギーを感じてくれるんだと思う、だって本当に皆さま幸せに過ごしてくださっているから。
 
 
 
昔からぼくは年上の方から依頼される仕事が多かった。
今でこそ二十代、三十代〜と若い方が増えたが、それは今でも変わらず、一回りも、二回りも、三回りも上の方との仕事はずっと続いている。
そんな時間、そこにはどこからも学べない大きな何かがある。
今までたくさんのご経験をされて来て、ここにまた素晴らしい未来をつくろうとしてくださる。
相談者の方がウチのオハナラウンジに来られてお目にかかる時、
それはぼくにとって計りしれないほどの価値のある時間になる。
その大きな価値を毎回理解し、この出逢いからステキな未来をお返ししていくのだ。
 
断熱、耐震、ご高齢者対応、使い勝手、
そこに、優しさの寸法と、毎日が楽しくなるような美しさ、
そして、気品と豊かさをふんだんに入れてつくり込む設計デザイン。
 
 
家はその人のためだけにつくられたものが良いと思う。
本当に考えられた家は、住む人の性格さえ変えていくと実感しているから。
もっと豊かに住んでもらいたい
もっと笑顔で住んでもらいたい
ぼくが家づくりに込めた願い
我々エムズデザインが本当に心から思うこと
我々エムズデザインの大切なお客さま
 
後日、暖かな日差しの中、現地を調査させてもらい、
ご家族の今日までの歴史と、その場のエネルギーを預かった。
ぼくは再び、あの時のセピアムービーが見えた気がした。
 
 
 
 
 
 
 
sepia
 
 
 
 
 
 
 
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誰もが皆、仕事ができる人と一緒に仕事がしたい、
ぼくも若い頃、例にもれずずっとそう思ってきた。
しかし一方で、
仕事ができるってどういうことだろう?
仕事の成績ってどう捉えるのだろう?
そういろいろ考えた時代もあったけど、ふと気付いてからは、単純にそういうことじゃないんだ、ということにも気付けた。
それからは、仕事のみならず、人としての様々な考え方を学ぶことが多くなった。
 
徐々にスタッフが増え、少しずつだけどぼくが親鳥への階段を上り始めた時、仕事としての知識や技術の向上だけでなく、上司として足りぬ人間にならぬよう、考え方や哲学を学ぶことが必要だと何故か自然に思うことができた。
片っ端からその手の本を読みあさり、その上で親鳥の役目は?と考えたとき、子ども達に何を与えなければならないかだけでなく、共に成長していくこと、その術を学ぶこと、そして親鳥のエゴで事を伝えることを避けるため、常に『これは自分のエゴではないか?』と注意すること、
そしてその子と共に人生(鳥生?)が楽しく幸せに過ごせるよう、まだまだ少なく甘い経験かもしれないが伝えていきたいと思っている。
 
 
 
 
今日、一羽の小鳥が卵から孵化した。
新卒入社第一期生 mu 建築士試験合格
 
 
彼を温めてきた親鳥たちは耳を澄ましてその殻の割れる音をそっと待っていた。
本当に優秀な仲間と共に仕事ができている今、顧客はもちろん、仲間を思い、関係業者を敬い、宅配屋さんやご近所まで気を遣うことができること、
これは人として、そしてこれこそが”建築士”という称号にふさわしい優秀な人材なのではないだろうか。
 
彼の素直さ、優しさ、純粋さに、仕事を憶えたくて無我夢中で働いていた若き日の自分を重ね合わせたとき、彼が持つオリジナルの輝きをどう出してあげるかを考えていかなければならないと思った。
 
目を瞑りふと彼の未来を覗いてみると、新卒入社の後輩たちを笑顔でバリバリと指導している姿が目に浮かぶ。
いや、もう既にそう活躍しているからこそ、この素晴らしき称号が授けられたのだろう。
 
 
 
おめでとう
卵が孵化するとき、人の一生が決まる。
ぼくは君のその瞬間に立ち会えた幸せに感謝する。
 
 
 
 
 
*私の好きな「建築士法」
 建築士は”品位”を保持しなければならないのです。
 
第二条の二 
建築士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、建築物の質の向上に寄与するように、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
 
 
tamago
・ある夏の日のパリ  頭の上に鳥さん
 
 
 
 
 
 
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健康のためなら…

健康のために留意すること

食事・睡眠・運動
 
ずいぶんと長くトレーニングを続けているのだが、ついついやり過ぎてしまい、己の身体の限界を超え怪我をしてしまう。
原因はわかっていて、”年甲斐もなく”ということ。
いつまでも若い頃と同じメニューでやっちゃったり、要するにトレーニング下手なのだ。
 
まったく自分の馬鹿さ加減に心底腹が立つ。
昨年半年以上全くトレーニングができず、治療と療養を繰り返す日々が続き、その間、トレーニングルームはいつしか家族の洗濯物干し場になり、観葉植物は茂りまくり、ベンチには古新聞が置かれていった。
その部屋を横目で見ると情けなくなるのだが、それより何より一番悲しいのは、ぼく自身が痩せてしまったこと。
本当に痩せてしまった。
トレーニングをしている人ならわかると思うが、運動をしなくなると一気に筋力は衰えはじめ、やがて消えるように痩せていく。
医者からは、神経を損傷すると筋肉が落ちていく 高齢になって足腰の神経を痛めると痩せてしまい歩けなくなるのはそのせい。と教えられた。怖い
知り合いからは「あれ?痩せた?」なんて言われちゃうし、スタッフからは「お腹が…」とか、
それは悲しいほどに、本当にお腹が出ちゃったし、お気に入りのジャケット着ててもなんかカッコ悪いし、、、あぁぁぁぁってなった。
 
しかし昨年暮れあたりから療養の甲斐あって洗濯物部屋と化したルームを少しずつ片付けて、ゆっくりだが復活していきたいと活動を試み始めてみた。
最初、軽々だったはずのウエイトは思うように上がらないし、懸垂は一番ショックで、ぼくは干物か?と、ぶら下がり健康器状態。
でも、無理せず少しずつ(アタリマエ)
今度は怪我をしないように(アタリマエ)
まず自分の歳を考えて(これ一番大事)
 
 
これから五十代後半、
ちょっとだけヨガのマネゴトをしながら、しなやかさを得たい。
ずっと続けている瞑想と呼吸法は本来の自分を教えてくれる気がする。
パワー系トレーニングはほどほどに、でもそれをトレーナーの友人に報告してちょっとだけ褒めてもらいたい。
 
仕事も趣味も何もかも、何事も突き詰めてしまう性格故、良いこともいっぱいあるけど、こんな怪我は二度と無いように、自分はもう若くないオッサンなんだよ、ということを完全に肝に銘じて生きる。
健康のためなら…
それが家族にも仲間にもいつも笑顔でいられるための大切な心のトレーニング。
 
 
※健康のために留意すること
食事・睡眠・無理のない運動
 +
いつも笑顔 (*^_^*)
 
 
 
 
 
kenko
 
 
 
 
 
 
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謹賀新年

昨年も大変お世話になりましてありがというございました。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
 
 
 
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温かなゆりかごの中で
 
年始、母を誘って横浜に中華を食べに行った。
行く途中の車中での会話は昔の横浜、あれやこれや…
母は久しぶりの横浜に思いっきりワクワクしてくれた。
そんな道中を経てレストランに着き、お食事が始まるやいなや今度は、
「美味しいね〜美味しいね〜」の連打、
妻はただ、うんうん、と相づちを打ち、娘は好物に舌鼓を打ち、息子は珍しさに膝を打った。
ぼくは皆のその顔を見、嬉しくて幸せで、心打たれた。
 
食事の後、せっかく母と横浜に来たんだからコスモクロックに乗ろう!とぼくが言った。
今の時代、もしかしたら車いすでも観覧車に乗れるんじゃないかな?と調べたら、やっぱりOK!
八十〇歳の母は、迷惑がかかるんじゃないかとめっちゃ躊躇するが、電話してみたらまったくもって大丈夫、ぜひ来てください!と言ってくださった。
 
チケットを購入したら長蛇の列をなしている乗り場の横を抜け優先搭乗させてくれるというが、何とも申し訳ない。
ぼくは車いすを押しながら小声で何度も、すみません、すみません、すみません、、、、と言い続けた。
 
乗り込んだゴンドラは思ったより快適で車いすほか四人が乗っても余裕で、かつ観覧車のネオンの灯りがとても近く美しくて居心地がいい、そしてすぐ、一瞬にして世界が変わって行った。
上空から見るみなとみらいは冬の澄んだ空気の中煌めきを放ち、まさに港横浜!
しかし母の記憶にある昔とはまったく違っていたらしく、盛んに回りをキョロキョロして自分が知ってるマリンタワーや氷川丸を探していた。
子どもたちも大はしゃぎで、と言ってももう大人だけど、じっとしながら映えるぼく(笑)と母をいっぱい撮ってくれた。
 
そんな母にとっての新しい横浜の夜景を見せてくれたゴンドラも終盤に近づくと、ゴンドラ内に放送が入った。
”もうしばらくしたらゴンドラが停止しますが、故障ではありません” と言ってくれている。
母を下ろすために、このすべてのゴンドラを停めてくれるのだ。
確かに乗車する時にもゴンドラを一度停めて、車いす用のスロープを取り付けてくれてから乗車した。
乗るときももちろん、ありがとうございます、と思ったけど、今この放送を聞いたら、この美しい夜景を母に見せてくれたこの場に居る皆さんに、言葉にならない感情が押し寄せ、感謝の気持ちが溢れた。
 
 
帰り、コスモワールドの出口を出て橋を渡る途中、
海側から吹く冷たい風をよそにぼくは、
「今夜はそんなに寒くなくて良かった」とみんなに言った。
 
いや、寒いのだ。
ぼくらが寒くなかったのはあの温かなゆりかごに乗せてもらえたから
この沢山のゆりかごは全部温かい
それぞれ違う境遇の人たちが笑顔で楽しみその時間を温めている
ぼくらはこの場に居る人の優しさに触れられたから、今、家族皆が温かく感じられているのだ。
 
人は一人で生きているのではない、
どこの誰と知ることのできない人にさえ支えられて生きている
自分が得ることができた幸せの感情は、誰かがもたらしてくれたから
 
 
ぼくは橋のたもとで車いすを押す手を止め、もう一度観覧車を振り返った。
ぼくたちが乗った60番と名が付いたゆりかご
目を瞑ってお礼を言った。
 
 
 
 
 
 
 
2022yokohama2
 
 
 
 
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昨年も沢山の素晴らしいお客さまに恵まれました。
私たちを家族のように迎えてくれて、お客さまという枠を超えて、人として本当にステキだなと感じる方々に出逢うことができました。
そして、そのお客さまの願いを叶えるべくステキな仲間にも恵まれ、
人と人との不思議な出逢い、そして友情に恵まれた一年でした。
 
 
ぼくは思いました。
ぼくの人生がこんなにも幸せで美しいのは、
愛するスタッフが居てくれるからなんだと。
 
ぼくにとっての幸せとは、
お客さまはもちろんのこと、そして家族はもちろんのこと、
大切に思える人がずっと側いてくれることこそが、ぼくにとって最大の幸せなのだと。
 
 
 
元旦
初護摩を頂き、初詣をし、今年の準備を整えました。
 
新しい時代 
NEW ERA of ms Desgin 
林 正晃
 
 
 
 
 
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