高耐久木材「ウリン」のウッドデッキ 〜ウリンをおすすめする理由
2025/07/12 Posted by: カテゴリー:Genba Diary,ohana_story
ウッドデッキをリフォームする際、最も悩ましいのが「どんな木材を使うか」という素材選びです。
実際の施工事例をもとに、「なぜ私たちがウリン材をおすすめするのか」「どんな魅力があるのか」を詳しくご紹介します。
16年前に大規模なリノベーションをされたお客様から再びご相談をいただきました。
ご相談のきっかけは、玄関扉の傷みとちょっとしたメンテナンスのご依頼でした。
現地でお打ち合わせを進めるなかで、
お客様から「屋根は大丈夫だろうか」「あの部分も気になる」と、いくつかご心配の声がありました。
そこで私たちは、全体の状況を丁寧に調査し、これから先も何十年と快適に暮らしていただけるようなご提案をさせていただきました。
実はこのお住まい、16年前に私たちが設計と施工を手がけた古民家。
お客様のご両親が建てられた大切な住まいを、あの頃まだ幼かったお子さまたちのために
大規模なリノベーションをおこなった思い入れの深いお家です。
ウッドデッキには国産のヒノキを使用し、こまめに手入れをされていたおかげで長年美しい状態を保っていましたが、
それでも劣化は避けられないものでした。
デッキのつくりかえをご提案する中で、お客様が最も悩まれたのが素材選び。
費用、耐久性、メンテナンス性、そして見た目の美しさ、、、
様々な視点から、私たちは過去の施工事例も交えて丁寧にご説明しました。
その中でご提案したのが ”ウリン”
ウリン材は、東南アジア原産のハードウッドで、別名「鉄の木=アイアインウッド」とも呼ばれています。
その名の通り非常に硬く、耐久性が高く、腐朽や白蟻にも強いのが特徴です。
[ウリン材の主な特長]
・非常に高い耐久性があるとされ、20年以上も使用される例があるそうです。
・白蟻や腐朽に強い天然素材として知られています。
・定期的なメンテナンスの頻度が比較的少なくて済むと言われています。
・赤褐色から銀灰色へと変化していく、経年による美しい風合いが魅力ともされています。
施工直後のウリン材は、赤みのある茶褐色をしています。
時間の経過とともに落ち着いた銀灰色へと変化していくその風合いは
風景に自然と溶け込みます。
費用面では他の木材よりも高価ではありますが、
私たちがウリン材をおすすめする理由は、単に「高級だから」ではありません。
自然素材でありながらメンテナンスの負担が少なく、長期的に見れば、コストパフォーマンスが良い。
そして、見た目の美しさが長く続き、風景と調和していく、、、
その価値を知っている私たちだからこそ、自信を持っておすすめしています。
長く住み続ける家だからこそ、上質な素材を選ぶ。
これは私たちが家をつくるうえで大切にしていることでもあります。
ウリン材を選ぶかどうかは別として、こうした選択肢があることを知っていただければと思います。
今回の実例が、住まいづくりの一助となれば幸いです。
ウッドデッキが完成した後にお客様よりメッセージをいただきました。
「たくさんの人が褒めてくれて、嬉しくて。
ヨガをしたり、ティータイムを楽しんだりデッキで過ごす快適な生活を送っています!」
何より嬉しいのは、こうして16年経ってもまたお声をかけていただけること。
これこそが私たちの励みであり、大きな原動力になるのです。
**YouTube動画も合わせてご覧ください**
*おまけ動画
*おまけ音声
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※参考資料・出典
木材博物館
https://wood-museum.net/ulin.php
Wikipedia「ウリン」
https://ja.wikipedia.org/wiki/ウリン
等
※耐久性や材質に関する情報は各木材メーカーや専門機関の公開情報をもとに記載しています。
詳細な性能は使用環境や施工条件により異なる場合があります。
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