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Mina's column

ある晴れた日の錦秋の山で

青空高く、ドライブにはもってこいの気持ちの良い秋晴れの日に、久々に両親を連れて日帰りで山梨の昇仙峡へ行ってきました。

 

その日は珍しく大学生の息子達もお休みで、一緒に行きたいというので運転手がてら付き合ってもらうことに。
年老いた両親は最近は遠出することもままならず「紅葉でも見に行く?」と声をかけると「行きたいわー!」と母は嬉しそうに二つ返事で答えてくれました。

 

私がまだ小さかった頃、お休みの日によく父が家族を山登りに連れて行ってくれました。
それほど高い山ではなかったと思うのですが、
「人とすれ違う時は元気に挨拶をするんだよ」「下りの方が体力を使うから、登りで張り切りすぎないように」などと父から教えてもらいながら、妹と「静かな湖畔」の歌を輪唱しながら山道を歩いたものです。

 

山頂に着くと楽しみなのは、母の手作りのお弁当。
広がる景色を眺めながら頬張るおにぎりと唐揚げの味は、何よりも美味しいごちそうでした。

 

私のおぼつかない記憶では覚えているのはそのくらいですが、それでも山登りが楽しかった記憶は今でもはっきりと心に残っています。

 

実は最近の父は少しずつ認知症が進んでおり、いろいろと記憶することがかなり難しくなってきています。
それでも、「今が楽しい、心地よい」がずっと続けば、幸せな記憶はきっと体のどこかに残るはずと私は思っています。

 

だから、両親や義両親と一緒に過ごす家族の時間を、今はなるべく優先し大切にしています。
もしかすると私自身の自己満足なのかもしれませんが、皆に残された時間を後悔のないように過ごしたいと願うのです。

 

秋の山梨は東京よりも少し季節が早く、木々は真紅色、緋色、黄色、朱色と、色とりどりの美しさで山肌を覆っていました。
美しい景色を眺め、美味しいものを食べ、温泉に入って、一番癒されたのは私なのかもしれません。

 

「ohanaは家族」「家族仲良し仕様」と謳うエムズデザインですが、家族といることの大切さを、改めて感じた秋の一日でした。

 

・・・
最後に…
ポルトガルの作者不明の詩で、年老いた親が子へ向けて謳ったとされるものがあります。
家族への想いは世界共通で、とても素敵な詩なのでここに転記させていただきます。

 

手紙~親愛なる子供達へ

 

年老いた私が ある日 今までの私と 違っていたとしても
どうかそのままの 私の事を 理解してほしい

 

私が服の上に 食べ物をこぼしても 靴ひもを結び忘れても
あなたにいろんなことを 教えたように 見守って欲しい

 

あなたと話すとき 同じ話を何度も何度も 繰り返しても
その結末を どうかさえぎらずに うなずいてほしい
あなたにせがまれて 繰り返し読んだ絵本の あたたかな結末は
いつも同じでも 私の心を 平和にしてくれた

 

悲しいことではないんだ 消え去っていくように見える私の心へと
励ましの まなざしを 向けてほしい

 

楽しいひと時に 私が思わず下着を濡らしてしまったり
お風呂に入るのを 嫌がる時には 思い出して欲しい

 

あなたを追い回し 何度も着替えさせたり 様々な理由をつけて
嫌がるあなたと お風呂に入った 懐かしい日のことを

 

悲しいことではないんだ 旅立ちの前の準備をしている私に
祝福の祈りを捧げて欲しい

 

いずれ歯も弱り 飲み込むことさえ 出来なくなるかも知れない
足も衰えて 立ち上がる事すら 出来なくなったなら
あなたが か弱い足で 立ち上がろうと 私に助けを求めた様に
よろめく私に どうかあなたの 手を握らせて欲しい

 

私の姿を見て 悲しんだり 自分が無力だと 思わないでほしい

 

あなたを抱きしめる力がないのを知っているのは つらいことだけど
私を理解して支えてくれる心だけを 持っていて欲しい
きっとそれだけで それだけで わたしには勇気が 湧いてくるのです

 

あなたの人生の始まりに 私がしっかりと 付き添ったように
私の人生の終わりに 少しだけ付き添ってほしい

 

あなたが生まれてきてくれたことで 私が受けた多くの喜びと
あなたに対する変わらぬ愛を持って 笑顔で答えたい

 

私の子供たちへ
愛する子供たちへ
(日本語訳 角智織)

 

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